遺品整理を依頼する際の相場は？費用を抑えるためのポイントも解説します！－ライフパートナー

身の回りの方が亡くなったときの遺品整理は遺族だけで行うこともできますが、遺品整理専門の業者に依頼することも可能です。しかし、業者に依頼する際の費用に関する不安がある方も多いでしょう。

今回は遺品整理業者を利用する際の費用について解説していきます。費用を抑える際のポイントもご紹介しますので、費用に関する不安を解消した状態で業者への依頼を検討しましょう。

遺品整理は業者に依頼するのがおすすめ

遺品整理を行う際には業者に依頼するのがおすすめです。専門の業者に依頼することで、遺品整理を行う際の心身疲労を軽減できるでしょう。

ここでは、遺品整理業者のサービス内容とそのメリットを中心にご紹介します。

遺品整理業者のサービス内容

遺品整理業者の主なサービスとして、以下のようなものが挙げられます。

・遺品を必要なものと不要なものに仕分ける

・不要な遺品の回収や買い取り

・作業場周辺の清掃

・作業場の原状復帰

上記の作業は自分で行うことも可能ですが、心身ともに負担の大きい作業となる場合も多いため、自身で対応することが難しいと感じた場合には無理せず業者に依頼しましょう。

この他にも形見分けや相続に関するサービスを行っている業者も存在します。提供しているサービスは業者によって異なるため、依頼を検討している業者が自分の求めるサービスを提供しているかしっかり確認した上で依頼しましょう。

遺品整理を業者に依頼するメリット

遺品整理を専門業者に依頼するメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。

心身の負担を軽減できる

前述の通り、遺品整理は心身ともに大きな負担を伴う作業です。整理を始めようと思っても故人との思い出が頭をよぎって手につかない、といったこともあるでしょう。

専門の業者に依頼することで、心身の負担を避けて遺品整理を進められます。心の整理がつかずになかなか着手できない、といった場合には専門の業者に依頼することを検討してみましょう。

遺品整理にかかる時間を削減できる

遺品整理にかかる時間を削減できる点も、専門業者に依頼するメリットの一つです。

実際の作業時間に加え、確認事項など遺族間でのやりとりも含めると、遺品整理にはかなりの時間を要します。整理する遺品が多い場合や遺品の運搬が困難な場合にはさらに時間を要するでしょう。

遺品整理業者はこれらの作業を一気通貫で行ってくれるため、一度依頼をすればあまり自身の時間をかけることなく遺品整理を完了できます。

遺品の回収や買い取りを行ってもらえる

遺品の回収や買い取りを同時に行ってもらえる点も、遺品整理業者を利用するメリットです。

遺品の処理方法の決定は、遺品整理に際してかなり手間のかかる作業の一つです。不用品回収や遺品の売却を行う場合には、各種手続きでさらに手間がかかってしまいます。その点、遺品整理業者であれば遺品の分別・回収・買い取りともに担当してくれるため、大きな手間をかけずに遺品の処理を行えます。

遺品整理の費用を決める要素

遺品整理業者に依頼する場合には、見積もりをおこなってさまざまな要素を加味したうえで費用を決定します。ここでは、遺品整理の費用を決定する際に参照される要素を解説していきます。

作業現場の環境

遺品整理に際して費用に大きな影響を与えるのが作業現場の環境です。基本的には作業現場の部屋の広さや部屋の数によって費用相場が決定し、必要作業人数、作業時間が増えるほど費用は高額になります。また、作業現場周辺の環境で費用が変わる場合もあるため注意が必要です。

作業現場周辺に運搬に利用する車両を駐車するスペースがない場合や作業現場がマンション高層階である場合、エレベーターが利用できない場合など、作業に時間と手間がかかる環境では費用が高くなってしまう傾向にあります。

遺品の量や種類

整理を依頼する遺品の量も費用に影響を与えます。遺品の量が多いと整理や分別にかかる時間も増えるため、費用が高くなってしまいます。ベッドなどの大型家具、仏壇などの処分に手間がかかる遺品がある場合にはさらに費用が高くなる可能性があるため注意しましょう。

作業日程

作業日程が費用に影響を与える場合もあります。

遺品整理を希望する日が依頼日からほど近い日時の場合には業者側もスケジュールの調整や人員の確保にコストがかかるため、費用が高くなる場合があります。作業現場が賃貸住宅で契約日時が決まっている等、遺品整理に期限がある場合には特に注意が必要です。

各種オプションの有無

遺品整理業者が行っている基本的なサービスに加えて特殊なサービスを依頼する場合には、別途オプション費用が掛かる場合があります。

どの作業がオプションとして扱われるかは業者によって異なるので、依頼したい作業が基本サービスかオプション扱いか確認したうえで業者を決定するとよいでしょう。オプションの例としては、下記のようなものが挙げられます。

・貴重品の探索

・作業場の消臭・消毒

・特殊清掃

・遺品形見分けの配送

・ハウスクリーニング

・自動車等の廃車手続き

・相続に関する相談

上記以外にも、さまざまなサービスが提供されています。依頼したい作業がある場合には、見積もりの際などに対応可能か確認してみましょう。

遺品整理の相場

遺品整理の費用相場は以下の通りです。

ただし、前述の通り遺品整理にかかる費用はさまざまな要素によって変動します。正確な見積もりは各業者に必ず確認するようにしましょう。

間取り	相場	作業人数	作業時間
1K	25,000円～75,000円	1〜2人	1～3時間
1DK	55,000円～120,000円	2〜3人	2～4時間
1LDK	70,000円～180,000円	2〜4人	2〜6時間
2DK	90,000円〜230,000円	2〜5人	2〜6時間
2LDK	120,000円〜300,000円	3〜5人	3〜8時間
3DK	150,000円～400,000円	3〜6人	4〜10時間
3LDK	170,000円～500,000円	4〜8人	5〜12時間

遺品整理の費用を節約するには

遺品整理業者に依頼をする際には決して少なくはない費用が発生するため、できる限り費用を抑えて依頼したいという方も多いでしょう。ここでは、業者に依頼する際の費用を節約するための方法をご紹介します。

不要な遺品を処分しておく

遺品整理業者に依頼する前に、できる限り自力で不要な遺品を処分しておきましょう。

業者が分別・処分する遺品が増えると作業にかかる手間と時間も増えるため、費用が高くなる傾向にあります。とはいえ遺品整理は心身ともに負担の大きい作業ですので、業者に依頼する前に自身が疲弊してしまっては本末転倒です。

自分が無理せずできる程度に済ませ、残りを業者に依頼するのがよいでしょう。

事前に部屋の清掃を済ませる

不要なものを処分すると同時に、余裕があれば部屋の清掃も進めるとよいでしょう。

部屋が荒れている場合には、清掃や防臭等のサービスをオプションとして利用する必要が出てきます。賃貸住宅の場合には部屋の原状復帰も必要な場合もあるため、費用を削減したい場合には一層注意を払って清掃する必要があります。

遺品の買い取りをしてもらう

遺品の買い取りをしてもらうことで、遺品整理の費用を抑えることができます。

買い取り価格分を作業費用から引いてくれる業者も多いため、遺品整理を依頼する際に買い取りを請け負ってもらえるか確認しておくとよいでしょう。

また、遺品整理業者に買い取りを依頼する以外にも、買い取り専門業者やリサイクルショップでの買い取りも選択肢に入ります。出品の手間はかかるものの、ネットオークション等を利用して売却を試みるのもよいでしょう。

それぞれ買い取りできる遺品や売却するまでの手間が異なるため、ご自身の希望や状況に合わせて買い取り方法を選択しましょう。

遺品整理で費用トラブルを避けるための注意点

遺品整理業者に依頼する際には、費用トラブルが発生する危険もあります。依頼をする際には、以下の点には特に注意を払うようにしましょう。

見積もりの内容を細かくチェックする

見積もりを依頼した際には作業全体の価格だけでなく、どの作業にどれくらい、どんな理由で費用がかかるのか細かくチェックしましょう。作業内容、追加料金の可能性、キャンセル料なども確認しておくことが、トラブルの回避につながります。

これらの内容に関して事前に説明がない場合、作業日になって料金を請求される、キャンセルの際に解約金を請求されるといったトラブルに発展しかねません。見積もり内容をよく確認したうえで、書面やメール等、あとから確認できる形で見積もり書をもらっておくようにしましょう。

複数の業者に見積もりをしてもらう

見積もりを依頼する際には必ず複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討をするようにしましょう。比較をすることで価格やサービス内容等、自身に適した業者を選択しやすくなります。

また、見積もりを行ってもらう際の対応も比較すべき事項です。電話対応や訪問見積もりにおける対応が丁寧であるか、安心して仕事を依頼できる業者であるか判断しましょう。

訪問見積もりを利用する

見積もりを行ってもらう際には、訪問見積もりを利用するのがおすすめです。

訪問見積もりをして作業現場の状況を詳しく確認することでより正確な見積もりが可能になります。多くの業者で無料訪問見積もりを行っているため、見積もり内容や業者の対応に不満があるようであれば他の業者に依頼をすることも検討しましょう。

価格の安さだけで業者を選ばない

見積もり価格の安さだけで業者を決めないことも重要です。前述の通り、遺品整理においてはオプション料金をはじめとした追加料金がかかることが多々あります。

悪質な業者の場合、一見合計金額が安くても、追加料金によって結果的に高額な料金を請求される危険もあります。ずさんな業者を避けるためには、その業者が遺品整理に関わる資格を有しているか確認するのも有効です。

遺品整理業者は可能な限り費用を抑えて利用しよう

今回は遺品整理業者を利用する際の相場や費用を抑えるためのポイントについて解説しました。

遺品整理に掛かる費用は決して少なくないですが、事前の準備やどの業者に依頼するかによって費用の削減が見込めます。依頼する際には見積もり内容をしっかり確認し、安心して仕事を任せられる業者を見定めて依頼することが大切です。

事前準備をしたうえで自身に適した業者を探し、できる限り費用を削減して遺品整理業者への依頼をおこないましょう。