2024年02月26日 / 2024年02月26日 更新

遺族が亡くなって遺品整理をする必要があるけど、誰が遺品整理を行うべきかわからない。こんな悩みを抱えている方も少なくないでしょう。実際に遺品整理を行う人に加え、誰が費用を支払うかも大きな問題になります。

そこで本記事では、遺品整理を行うべき人や費用を支払うべき人について解説します。遺品整理における費用を抑える方法も紹介するので、これから遺品整理を担当する可能性のある方はぜひ参考にしてみてください。

遺品整理は誰が行うのか

故人が亡くなってしばらく経つと、遺品整理を誰が行うべきか親族間で相談することになるでしょう。まずは、遺品整理は誰が行うものか解説していきます。

相続人

遺品整理は基本的に相続人が行います。故人が亡くなった場合、その遺品の所有権は相続人に移るため、それらを片付ける義務も相続人が請け負うことになります。相続人同士で日程を合わせて遺品整理を行えば、作業の負担を減らせることに加え、相続関連の相談を行いつつ遺品整理を行えるはずです。

遺品整理業者を利用するよりも費用を抑えて遺品整理を行えるため、体力や日程が許すようであれば、相続人だけで遺品整理を完了するのもよいでしょう。

連帯保証人

故人の住まいが賃貸住宅である場合は、契約時に連帯保証人となった人が遺品整理を行うこともあるでしょう。連帯保証人は本人とほとんど変わらない義務が発生するため、相続人でない場合も遺品整理を行う必要があります。また、故人が孤独死だった場合には特殊清掃や現場の原状復帰等も必要です。

連帯保証人になっている場合には他の相続人と相談しつつ、遺品整理を担当すべきか決定しましょう。

遺品整理業者

相続人や連帯保証人だけで遺品整理を行うことが難しい場合、遺品整理業者に依頼するのも選択肢の一つです。遺品整理は身体的な負担、精神的な負担ともに大きく、時間的な拘束も少なくありません。

遺品整理業者に依頼すれば、これらの遺品整理にかかる負担を大きく削減できます。遺族同士の予定が合わない、遺族が高齢で自力での作業が難しい、という場合には遺品整理のプロである遺品整理業者への依頼も検討しましょう。

内部リンク: 遺品整理はいつから始める?計画に際してのポイントや注意点も解説!

遺品整理の費用は誰が払うのか

遺品整理の費用は誰が払う?費用を抑えるコツとあわせて解説します!

遺品整理にかかる費用は基本的に相続人が全て負担します。この際、誤って故人の財産を遺品整理費用に使わないよう注意が必要です。故人の財産を費用として使ってしまうと、相続放棄ができなくなってしまうからです。

相続放棄とは、故人の財産をプラスの財産・マイナスの財産ともに相続しないことを指し、故人が借金をしていた場合など、マイナスの財産が多い場合には相続放棄をするケースが多くなります。

故人の財産は遺品整理を通じて明らかになっていくものであるため、遺品整理を終えて相続放棄の判断をするまでは、相続放棄ができる状況を整えておくのが無難です。相続放棄の権利を残しておくためにも、遺品整理の費用は相続人の財産から支払いを行いましょう。

内部リンク:相続放棄したら遺品整理はどうする?

遺品整理にかかる費用

遺品整理の費用目安は以下の通りです。費用は業者や現場の状況や遺品の量によって異なるため、以下の表を参考にしつつ、見積もりに際して正確な費用を確認しておきましょう。

間取り費用相場作業人数目安所要時間目安
1R・1K3万~8万円2~3人1~2時間
1DK3万~8万円2~3人2~3時間
1LDK7万~20万円2~4人2~6時間
2DK9万~25万円3~4人3~7時間
2LDK12万~30万円     3~6人  3~8時間
3DK15万~40万円4~8人3~8時間
3LDK17万~50万円     4~8人  5~12時間
4LDK22万~70万円       4~10人6~15時間 (数日に分けて行う可能性もあり)
5LDK以上27万~85万円                     4人~6時間~ (数日に分けて行う可能性もあり)

内部リンク: 一軒家の遺品整理にかかる費用目安は?料金を抑えるポイントも解説します!

遺品整理業者で発生する主な費用

遺品整理の費用は誰が払う?費用を抑えるコツとあわせて解説します!

遺品整理業者を利用する際にはさまざまな費用を合算し、合計費用が決定されます。ここでは、遺品整理業者利用時に発生する主な費用について解説していきます。

遺品の処分費用

遺品整理の際には、遺品を処分するために費用が発生します。不用品処分に必要な費用や粗大ごみを処分する際の費用が主な用途となるでしょう。処分費用は遺品の種類や量のほか、自治体のゴミ回収のルールによって左右されることがある点にも注意しましょう。

原状回復費用

故人が孤独死だった場合など、現場が荒れた状態の場合には原状回復費用も発生します。遺体の処理や消臭処理といった特殊清掃は業者でなければ対応が難しいため、無理に遺族間で行わないよう注意が必要です。

また、空き家の処理を行う場合など、不動産の売却や解体に費用が発生する可能性がある点も覚えておきましょう。

人件費

遺品整理を担当してもらう従業員の人件費も、忘れてはいけない費用です。

遺品整理では、現場の広さや遺品の量によって作業時間と従業員の人数も変動します。整理する遺品の量を事前に減らしておくことで人件費の削減ができることもあるため、見積もりを行う際に所用人数について確認をしておくのもよいでしょう。

内部リンク:遺品整理士とは?業務内容や給与について解説します!

遺品整理の費用に影響する要素

遺品整理の費用は現場の状況や利用するサービスに左右されます。ここでは、遺品整理の費用に影響する要素を紹介していきます。

遺品の量

遺品整理の費用に影響する要素としてまず挙げられるのは、整理する遺品の量です。前述の通り、遺品の量は必要な従業員数や所要時間に強く影響を与え、費用の増加に直結します。

その他、トラックの台数が増えることによる車両費や遺品整理に使用する備品代などの増加原因にもなるでしょう。

遺品の処分方法

遺品の処分方法も、遺品整理にかかる費用に影響を及ぼします。遺品の中に大型家具や家電といった粗大ごみがある場合には、その分だけ処分コストもかさんでしまいます。

業者によっては買取業者やリサイクル業者と提携し、処分に必要になる費用を抑えてくれる業者も存在します。各業者の遺品の処分方法や必要になる費用を見積もり段階で確認しておくのが良いでしょう。

現場の周辺環境

遺品整理を行う現場の周辺環境も、費用に影響する要素です。賃貸住宅の高層階で荷物の運び出しに手間がかかる場合などは、所要時間や従業員数も多くなるため費用が高くなる傾向にあります。

また、車を使ったアクセスのしやすさ、駐車スペースの有無、業者の拠点からの距離なども費用に影響を与える要素となります。

内部リンク:遺品の片付けはどうやる?作業の進め方や注意点を解説します!

遺品整理の費用を抑える方法

遺品整理にかかる費用は決して安いものではないため、できる限り費用を抑えて利用したいところです。ここでは、遺品整理にかかる費用を抑える方法をご紹介します。

整理すべき遺品を減らしておく

遺品整理の費用を抑える方法としてまず挙げられるのは、整理すべき遺品を減らしておくことです。遺品の量は遺品整理の費用に与える影響が多いため、可能な限り自力で遺品を整理しておけば、その分費用が抑えられます。

ただし、遺品整理業者に依頼するメリットとして遺品整理の手間の削減があることを忘れてはいけません。自分たちが疲弊しすぎないよう、できる範囲で作業を行うようにしましょう。

遺品を買い取ってもらう

遺品を業者に買い取ってもらうことも、遺品整理の費用を抑える方法の一つです。多くの遺品整理業者では遺品の買取サービスを行っており、遺品整理の費用から売却額を差し引いて計算してもらえます。

買取業者に売却してから遺品整理業者に依頼をすることも可能ですが、作業や手続きの手間をより削減しやすい点は遺品整理業者に買い取ってもらうメリットです。ただし、骨董品やコレクター品といった財産的価値の高いものは、専門の買取業者で査定してもらうことも検討しましょう。

不要な作業は見積もりの段階で削減する

費用削減のため、不要な作業は見積もりの段階で削減しましょう。見積もりでは現場ごとに必要な作業や追加サービスを見積書で確認できます。不明点や内容がわからない作業があればこのときに確認し、余計な費用がかからないようにしましょう。

見積書に具体的な作業内容が記載されていない場合は、より詳細な作業内容を記載してもらい、費用の内訳をしっかり確認しましょう。

業者に相見積もりを依頼する

複数の業者に相見積もりを依頼することも、遺品整理の費用を削減するためのポイントです。相見積もりを取ることで各業者の費用を比較でき、おおよその相場も把握できます。

遺品整理業者ではA社では基本サービスだったものがB社ではオプションサービスとなっている、といったことが頻繁に起こります。各社が提供しているサービス内容を比較し、必要なサービスをお得に利用できる業者を選択しましょう。

内部リンク:遺品整理を依頼する際の相場は?費用を抑えるためのポイントも解説します!

優良な遺品整理業者を探すポイント

遺品整理の費用は誰が払う?費用を抑えるコツとあわせて解説します!

遺品整理業者は無数に存在するため、業者の選定に悩んでしまうことも少なくないでしょう。ここでは、優良な遺品整理業者を探す際のポイントをご紹介します。

遺品整理関連資格の有無を確認する

優良な遺品整理業者を探す際には、業者が遺品整理関連資格を有しているか確認しましょう。遺品整理には「遺品整理士」という専門資格があり、一般社団法人遺品整理士認定協会が行っている試験に合格することで取得できます。試験では現場でのサービスや立ち振る舞いが問われるため、遺品整理士が所属する業者であれば安心して業務を依頼できるでしょう。

また、不用品処分に必要な「一般廃棄物収集運搬業」特殊清掃に必要な「事件現場特殊清掃士」のように、業務ごとの専門資格も存在します。各社のホームページ等を参照し、業者が有している資格を事前に確認しておきましょう。

無料の現地見積もりを行っている

無料の現地見積もりを行っているかどうかも、優良な遺品業者を探す際のポイントです。遺品整理で適切なサービスを提示し、適正な費用で作業を行うためには現地見積もりが欠かせません。

電話だけで見積もりを済ませる業者も存在しますが、具体的な状況がわかりづらく、依頼者の要望も伝わりにくいため、極力現地見積もりを利用しましょう。優良業者の場合は見積もりは無料で行っているため、遠慮なく見積もりや相談を行いましょう。

電話や見積もりでの対応を確認する

電話や見積もりでの従業員の対応を確認するのも、優良業者を探す際のポイントです。遺品整理は故人との思い出に浸りながら遺品を整理する大切な時間です。

信頼できる人物に作業を依頼してしまうと、遺品整理が良くない思い出として残ってしまう場合があります。一度しかない遺品整理をかけがえのない思い出にするためにも、従業員の対応や立ち振る舞いは欠かさずチェックしましょう。

実績や口コミを確認する

依頼する業者を決定する前には、実績や口コミの確認も忘れずに行いましょう。基本的には遺品整理業者のホームページなど、Web上で評判をチェックすることになりますが、信ぴょう性のある情報であるかは十分注意が必要です。もし知人で遺品整理業者を利用した人がいる場合には、直接感想を聞けると安心でしょう。

内部リンク:遺品整理でやばい業者を避けるには?悪徳業者の特徴も解説!

ライフパートナーは費用を抑えて遺品整理を承ります

当社、ライフパートナーでは費用を抑えてリーズナブルな価格で遺品整理を承っております。サービスの品質にもこだわっており、有資格者の従業員が丁寧にご対応させていただきます。ご相談・お見積もりはもちろん無料で行っておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

遺品整理の費用は相続人が支払うのが基本

本記事では、遺品整理を行うべき人や費用を支払うべき人について解説しました。相続放棄の権利を残しておくためにも、遺品整理の費用は相続人が支払うのが基本です。

必要に応じて遺品整理業者の利用もおすすめですが、依頼の際にはできるだけ安価に依頼できるよう工夫することも大切です。本記事で紹介したポイントを押さえて、安価かつ信頼できる業者に遺品整理を依頼しましょう。