2023年12月18日 / 2023年12月18日 更新

遺品整理業者イメージ

遺品回収を依頼したいけど、遺品整理業者と不用品回収業者のどちらを利用すればよいかわからない。そんな悩みを抱えている方も少なくないでしょう。遺品整理と不用品回収は類似したサービスと認識されることも多いですが、そのサービス内容は大きく異なります。

今回は遺品回収で利用する不用品回収業者と遺品整理業者、両者の特徴や強みをご紹介します。遺品回収をどちらに依頼すべきか判断する基準も解説しますので、依頼にお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

遺品回収とは?遺品整理とはどう違う?

遺品回収と遺品整理の大きな違いは、遺品をまとめて処分するか、一部の遺品を残して処分するかという点です。遺品回収の場合は不用品としてまとめて回収し、一括で処分します。

一方、遺品整理においては遺品を必要なものと不要なものにしっかり分別し、必要に応じて供養や形見分けなども行います。整理する物品を不用品として扱うか、遺品として扱うか、これが遺品回収と遺品整理の大きな違いといえるでしょう。

内部リンク:遺品整理とは?着手する際の注意点や業者の利用についてご紹介します!

遺品回収を選択する際の注意点

次に、遺品回収を選択する際の注意点をご紹介します。ここで紹介する注意点が気になるようであれば、遺品整理業者を利用するのが無難でしょう。

遺品と不用品の区別はしてもらえない

先述の通り、大切な遺品と不用品の区別がしてもらえない点は遺品回収における大きな注意点です。遺品回収においては基本的に遺品の捜索も行ってもらえないため、貴重品や契約書類などは作業日が来る前に自身で分別しておく必要があるでしょう。

形見分けをする予定があった遺品や故人との思い出の品についてもまとめて処分されてしまうため、残したい遺品がある場合には特に注意しましょう。

回収以外の作業は依頼できない

遺品回収に際しては、回収以外の作業が依頼できない点にも注意が必要です。特殊清掃や遺品の供養といった物品の処分以外の作業も同時に依頼したい場合には、不用品回収業者よりも遺品整理業者に依頼しましょう。

遺品整理業者では遺品の買取、相続や不動産に関する相談といった業務も担当してもらえます。不用品回収業者による遺品回収は、あくまでも不用品をまとめて処理するものである、という認識を忘れずに持っておきましょう。

価値ある遺品の判別をしてもらえない

価値ある遺品の判別をしてもらえない点も注意点としてチェックしておきましょう。遺品の中には骨董品やコレクター品など、高価買取が期待できる遺品が存在します。

遺品整理業者であれば価値のある品の捜索や仕分けを行ってもらえますが、遺品回収の場合はこれらの品も価値の判別を行わずまとめて処分されてしまいます。価値ある遺品をまとめて仕分けしたいときには、遺品整理業者に依頼をするようにしましょう。

コレクター品などは専門知識がないと鑑定が難しい場合もあるため、可能であれば専門の買取業者で鑑定を依頼すると安心です。

内部リンク:遺品の買取で高額買取を狙うポイントは?買取に際しての注意点も解説します!

不用品回収業者のメリット・デメリット

遺品回収とは?遺品整理と不用品回収どちらを利用すべき?

遺品回収を依頼する際は、不用品回収業者に依頼をするのが一般的です。ここでは、不用品回収業者を利用するメリットやデメリットをご紹介します。

不用品回収業者のメリット

不用品回収業者は遺品整理業者よりも低価格で利用できる点が大きなメリットです。利用できるサービスが限られている分、余計な追加料金が発生しづらいともいえます。

また、業務が回収作業に一本化されている分、作業時間も短くなりやすいため、スムーズに遺品の処理を完了したい方にもおすすめです。

不用品回収業者のデメリット

担当業務が不用品回収に限定される点は、不用品回収業者の最大のデメリットといえるでしょう。

また、故人や遺族の心に配慮した遺品整理業者のような対応は、基本的に行ってもらえません。思い出の品を不用品として扱われることに心苦しさを感じる場合には、不用品回収業者の利用を控えるべきといえます。

内部リンク:一軒家の遺品整理にかかる費用目安は?料金を抑えるポイントも解説します!

遺品整理業者のメリット・デメリット

遺品整理を依頼する際は、専門知識を有した遺品整理業者に依頼をしましょう。ここでは、遺品整理業者を利用するメリットやデメリットをご紹介します。

遺品整理業者のメリット

遺品整理業者を利用する最大のメリットは、遺品整理に関連する業務を一括で依頼できる点です。遺品整理は心身ともに負担が大きく、数週間にわたって行われることもある大変な作業です。遺品整理業者に依頼すれば、これらの作業を手間なく、スピーディーに行ってもらえます。

また、故人や遺族の心に寄り添った対応をしてくれるのも遺品整理業者の魅力です。遺品整理における心構えを習得している遺品整理士が所属する業者に依頼をすれば、さらに安心して業務を依頼できるでしょう。

遺品整理業者のデメリット

遺品整理業者に依頼するデメリットは、不用品回収業者よりも費用が高くなりやすいという点です。遺品整理業者には豊富なサービスが用意されていますが、その分人件費や配送料といった費用が高くなる傾向にあります。

また、本来不要なサービスを利用して余分な費用が発生しないよう、詳細なサービス内容についても見積もりの際にしっかり確認しましょう。

加えて、依頼する業務が多い場合には、不用品回収業者よりも所要時間が長くなる場合もあります。所要時間についても事前に相談・確認を行ってから依頼を行うことをおすすめします。

内部リンク:遺品整理を依頼する際の相場は?費用を抑えるためのポイントも解説します!

不用品回収業者がおすすめのケース

ここからは、不用品回収業者の利用がおすすめのケースをご紹介します。これらの状況に当てはまる場合には、遺品整理業者よりも不用品回収業者が適しているといえるでしょう。

すべての遺品をまとめて処分したい場合

不用品回収業者の利用をおすすめしたいケースとしてまず挙げられるのは、遺品をまとめて処分したいケースです。

遺品の数が多すぎて仕分けしきれない、遺品の処分方法にこだわりがないといった場合は、不用品回収業者を利用しましょう。仕分けにかかる時間も削減できるため、大量の遺品をできるだけ早く片付けたい、という方にもおすすめです。

遺品の仕分けを自ら行う場合

遺品の仕分けを自ら行う場合も、不用品回収業者の利用をおすすめします。仕分けを依頼しない場合は遺品整理業者に依頼するメリットが減るため、不用品回収業者への依頼で事足りることも多いでしょう。

ただし、自分で仕分けを行う際には専門家によるチェックが入らない分、貴重品や契約書類などを誤って処分しないよう十分な注意が必要です。

できるかぎり費用を抑えたい場合

遺品の処理にかかる費用をできるかぎり抑えたい場合にも、不用品回収業者を選択しましょう。

遺品の量が自力で仕分けを行える範囲である場合、自力で終わらせて不用品回収業者の利用をすれば費用の節約になります。不用品回収にかかる費用は業者によって異なるため、ホームページの情報や見積もりで事前に確認するようにしましょう。

内部リンク:遺品整理はいつから始める?計画に際してのポイントや注意点も解説!

遺品整理業者がおすすめのケース

次に、遺品整理業者の利用がおすすめのケースをご紹介します。これらのケースに当てはまる場合には、遺品整理業者の利用を検討するのがよいでしょう。

遺品整理の手順に不安を感じている場合

遺品整理をしたいけど手順がわからず不安を感じている、という方には遺品整理業者がおすすめです。

何から手を付けていいかわからない状態だと、一向に遺品整理が進まないということもあるでしょう。何に、どれくらいの時間がかかるかの判断も難しいため、スケジュール調整も難しくなってしまいます。

遺品整理業者に依頼をすれば、これらの疑問に答えつつ、遺品整理の計画から担当してもらえます。遺品整理に不安を感じている場合には、まずは気軽に整理業者に相談してみましょう。

さまざまな作業を一任したい場合

遺品整理に関するさまざまな作業を一任したい場合も、遺品整理業者を利用しましょう。

遺品整理で行う作業は遺品の仕分けだけではありません。遺品の形見分けや売却、相続関連の処理など、多くの作業を行うことになるため、これらを手間と感じる場合には遺品整理業者への依頼がおすすめです。

また、故人が孤独死だった場合には特殊清掃が必要になる場合があります。この場合は不用品回収業者では対応してもらえないため、必然的に遺品整理業者もしくは特殊清掃を専門とする業者に依頼することになるでしょう。

心のこもった対応を重視する場合

遺品整理において心のこもった対応を重視する場合も、遺品整理業者への依頼がおすすめです。遺品整理業者は故人や遺族を悼む気持ちを持って業務にあたることを基本姿勢としているため、遺族への心遣いを欠かしません。

加えて、遺品整理の専門家である遺品整理士は、資格取得の際に遺品整理の現場で必要な心構えを学んでいます。業者の対応に不安がある方は、担当者が遺品整理士の資格を有しているか事前に確認しておくのがよいでしょう。

金銭的な余裕がある場合

金銭的な余裕がある場合には、遺品整理業者が利用しやすくなります。

遺品整理業者を利用する際にネックとなるのが費用面の問題ですが、その分不用品回収業者よりも手厚いサービスが受けられるのも事実です。多少コストが高くなっても手間なく充実した遺品整理を行いたい、という場合には遺品整理業者を利用しましょう。

内部リンク:遺品整理士の資格はどんなもの?取得する方法やメリットも解説します!

優良な業者の見極め方

遺品回収とは?遺品整理と不用品回収どちらを利用すべき?

ここからは優良な業者の見極め方をご紹介します。遺品回収、遺品整理どちらを依頼する場合も参考にできる内容となっていますので、依頼の前に必ず確認しておきましょう。

無料で現地見積もりを行っている

優良業者の特徴としてまず挙げられるのは、無料で現地見積もりを行っているという点です。遺品回収でも遺品整理でも、作業日程や必要な費用を判断するためには現地での見積もりが欠かせません。

電話だけで見積もりを終える業者も存在しますが、具体的な判断を行わず曖昧な価格設定を行っている可能性があるため、避けた方がよいでしょう。

また、見積もりの内容が明確であるかも重要なポイントです。合計金額だけでなく、内訳やキャンセル料などを具体的に書面で示してくれる業者を選択しましょう。

業務に必要な資格を保有している

業務に必要な資格の保有を確認することも、優良業者を見極める際に重要なポイントです。不用品回収業を行うには、一般廃棄物収集運搬業許可、産業廃棄物収集運搬業許可といった資格の保持、もしくは保持している業者との連携が必須とされています。

また、遺品の買取を行う際には古物商許可という資格が必要です。これらの必須とされている資格を有していない業者は、不当な営業を行っている業者と判断できます。状況によっては依頼者側が責任を被るというケースもあるため、必須資格の有無は必ず確認しましょう。

価格設定が適正である

価格設定が適正であるかも、優良業者かどうかの判断を行う上で重要な事項です。価格が高すぎないか確認するのはもちろんのこと、あまりにも安い価格設定にも注意が必要です。遺品回収や遺品整理には業務の都合上、ある程度費用が発生します。

それにもかかわらず極端に安い価格設定をしている業者は、不法投棄や不当な価格での遺品買取などで利益を上げている可能性があります。ホームページや見積もりで複数社の価格を確認し、相場に見合った価格で業務を行っている業者を選択しましょう。

実績や口コミを確認する

依頼する業者を決める前には、実績や口コミも確認しておきましょう。実績や口コミが豊富な業者は業務に関する十分なノウハウを有していると判断できるため、信頼度の高い業者といえます。

ただし、ウェブ上の情報は信頼性に欠ける場合もあるため、本当に信頼できる情報であるのか十分な確認を行いましょう。

当社ライフパートナーでは、お客様に安心してご利用いただける遺品整理サービスを提供しています。遺品整理士の資格を有する担当者が心を込めて対応させていただきます。まずはお気軽に無料相談・お見積もりをご利用くださいませ。

内部リンク:ライフパートナー サービス紹介ページ

遺品回収と遺品整理の特徴を押さえて自分にあった業者に依頼しよう

今回は遺品回収で利用する不用品回収業者と遺品整理業者、両者の特徴や強みをご紹介しました。一見違いが分かりづらい二つのサービスですが、各業者の強みや弱みを知っていただけたのではないでしょうか。

一概にどちらが優れている、ということはなく、自身の状況や思いに適したサービスを利用することが大切です。自分が望む形で遺品の処理を行えるよう、よく検討したうえで依頼する業者を決定しましょう。